Java入門 〜メソッドで処理をまとめよう〜
この記事で学べること
- メソッドとは何か、なぜ必要なのか
- メソッドの定義と呼び出し方
- void(戻り値なし)メソッドの使い方
- メソッドを使った実践的なプログラム
- よくあるエラーと解決方法
はじめに – 今日やること
まず初めに前回の振り返りです!
前回は、配列を学びました。
たくさんのデータを1つにまとめて管理できるようになって、繰り返し処理と組み合わせることでさらに便利になりました!
配列や繰り返し処理を組み合わせることで複雑になる反面、汎用的で非常に便利です!
これで「変数 + if文 + 繰り返し + 配列」が揃いました。
そして今回学ぶのが、メソッド(Method) です!
メソッドは、ひとことで言うと 「処理をまとめて、何度も使い回せる仕組み」 です。
前に繰り返し処理を学んだとき、「似たようなコードを何度も書かなくて済む」のが便利でしたよね。メソッドは、それをさらにパワーアップさせたようなものです!
例えば「あいさつを表示する処理」をメソッドにしておけば、使いたい時に名前を呼ぶだけで「あいさつを表示する処理」を再現できます。
何度も同じコードを書かなくてもいいというメリットもあり、コードがグッとスッキリするんですよ。
僕も今ではメソッド無くして開発は無理です笑
今日のゴール
- メソッドを定義して、呼び出せるようになる
- 処理をまとめて、コードをスッキリ書けるようになる
- メソッドの便利さを体感する
焦らず、ゆっくり進めていきましょう!
メソッドって何? なぜ必要?
メソッドがないと、こんなに大変!
突然ですが、こんな場面を想像してみてください。
プログラムの中で、「あいさつを3回表示したい」 とします。
メソッドを知らないと、こう書くことになります:
System.out.println("こんにちは!");
System.out.println("今日はいい天気ですね。");
System.out.println("一緒に頑張りましょう!");
// 別の場所でもう一度あいさつ
System.out.println("こんにちは!");
System.out.println("今日はいい天気ですね。");
System.out.println("一緒に頑張りましょう!");
// さらに別の場所でもあいさつ
System.out.println("こんにちは!");
System.out.println("今日はいい天気ですね。");
System.out.println("一緒に頑張りましょう!");
同じ3行を、何度もコピペしていますよね。
これ、こんな問題があるんです:
- コードがたくさん増えて読みにくい
- あいさつの内容を変えたい時、全部直さないといけない
- コピペミスが起きやすい
例えば「今日はいい天気ですね」を別の言葉に変えたくなったら…3箇所すべて直すことになります。10箇所あったら10箇所。
50箇所、100箇所ともっと増えたら…..考えるだけでゾッとしますよね。
メソッドを使えば、こんなに簡単!
それを解決してくれるのが メソッド です!
「あいさつする処理」を1つのメソッドにまとめておけば、こう書けます:
// あいさつのメソッドを1回だけ定義しておく
static void greet() {
System.out.println("こんにちは!");
System.out.println("今日はいい天気ですね。");
System.out.println("一緒に頑張りましょう!");
}
そして、使いたい場所で 名前を呼ぶだけ:
greet(); // あいさつを表示
greet(); // もう一度あいさつ
greet(); // さらにあいさつ
たった1行ずつで、さっきと同じことができます!!
しかも、あいさつの内容を変えたくなったら、メソッドの中身を1箇所直すだけで呼び出している場所すべてに反映されます。
めちゃくちゃラクなんです!
メソッドとは
メソッドは、いくつかの処理を1つにまとめて、名前を付けたものです。
日常で例えると、こんなイメージです:
- 料理作成メソッド : レシピさえわかれば決まった順番で料理を作ってくれる
- 自動販売機のボタン : ボタンを押せば、飲み物が出てくる
- エアコンの電源ボタン : 押すだけで、エアコンをつけたり消したりできる
つまりメソッドは、「決まった処理に名前を付けて、呼べばいつでも実行できるようにしたもの」 なんです。
それでは、実際にメソッドの作り方を見ていきましょう!
メソッドの基本 – 定義と呼び出し
ここからは、実際にメソッドを作って動かしてみましょう!
メソッドを使うには、大きく2つのステップがあります。
- 定義する(メソッドを作る)
- 呼び出す(作ったメソッドを使う)
順番に見ていきましょう。
メソッドの定義方法
まずは「定義」、つまりメソッドを作る部分です。
メソッドを作らないと2の呼び出すができないからです!
基本的な書き方はこうです:
static void メソッド名() {
// 実行したい処理
}
さっきのあいさつメソッドで、各パーツを見てみましょう:
static void greet() {
System.out.println("こんにちは!");
}
- static … 今はお決まりだと思ってOK(理由は今後学んでいきます)
- void … 「戻り値がない」という意味(これは後で詳しく!!)
- greet … メソッドの名前(自分で自由に付けられる)
- () … カッコ(中身は今は空でOK)
- { } … この中に、実行したい処理を書く
最初はstaticやvoidが「なんだこれ?」と感じるかもしれません。
でも大丈夫!今は「メソッドを作るときのお決まりの形」だと思ってもらえれば十分です。
staticとvoidの隣には空白があります。
繋げてしまうと「staticvoid」と言う別のワードになってしまうので「static void」と離して書くようにしましょう!!
これから何度も書いていくうちに、自然と手が覚えていきますよ。
メソッドの呼び出し方
メソッドは、定義しただけでは動きません。
「呼び出す」 ことで、初めて中の処理が実行されます。
呼び出し方は、とてもシンプルです:
メソッド名();
さっきのgreetメソッドなら:
greet();
これだけで、メソッドの処理が実行されます!
実際に動かしてみよう
定義と呼び出しを、1つのプログラムにまとめてみましょう。
public class Main {
// メソッドを定義
static void greet() {
System.out.println("こんにちは!");
System.out.println("今日も一緒に頑張りましょう!");
}
public static void main(String[] args) {
// メソッドを呼び出す
greet();
}
}
実行結果:
こんにちは!
今日も一緒に頑張りましょう!
ポイント
greet()というメソッドを定義し、mainの中から呼び出していますmainも実は メソッドの一種 なんです!(毎回書いていたあれですね)- メソッドの定義は、
mainの外に書きます
何度でも呼び出せる!
メソッドの嬉しいところは、一度作れば何度でも呼び出せることです。
public class Main {
static void greet() {
System.out.println("こんにちは!");
}
public static void main(String[] args) {
greet();
greet();
greet();
}
}
実行結果:
こんにちは!
こんにちは!
こんにちは!
greet()と書くたびに、メソッドの中身が実行されます。
3行書けば3回、100行書けば100回。とてもシンプルですよね!
メソッドの名前の付け方
メソッド名は自由に付けられますが、「何をするメソッドか」がわかる名前にすると未来に自分がめちゃくちゃ助かります。
greet()… あいさつする → わかりやすい!a()… 何をするか不明 → ✕
昔僕もメソッドの名前を適当に書いて、2週間後に….?????ってなったの思い出しました笑
メソッドの名前は悩んでつけるくらい考えると未来の自分が本当に助かります。本当に…笑
それでは次は、voidについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
void(戻り値なし)メソッドを作ってみよう
前の章で、メソッドに void という言葉が出てきましたよね。
static void greet() {
...
}
「後で詳しく」と言っていた void です。
この章では、その void が何なのかを解説していきます!
void(ボイド)って何?
void は、「このメソッドは値を返さないよ」 という意味です。
「値を返す」というのが、今はピンとこないかもしれません。大丈夫です、ここではこう覚えてください。
void = 何かを実行するだけで、結果を返さないメソッド
さっきの greet() を思い出してください。
static void greet() {
System.out.println("こんにちは!");
}
このメソッドは「こんにちはと表示する」という 処理を実行するだけ ですよね。
こういう「実行するだけ」のメソッドに付けるのが、void なんです。
voidメソッドの例を見てみよう
void メソッドを、いくつか作ってみましょう。
例1: 区切り線を表示するメソッド
static void printLine() {
System.out.println("------------------------");
}
呼び出すと:
public class Main {
static void printLine() {
System.out.println("------------------------");
}
public static void main(String[] args) {
System.out.println("メニュー");
printLine();
System.out.println("1. スタート");
System.out.println("2. 設定");
printLine();
}
}
実行結果:
メニュー
------------------------
1. スタート
2. 設定
------------------------
区切り線みたいに「何度も同じものを表示したい」とき、メソッドにしておくと便利ですよね!
例2: 自己紹介を表示するメソッド
public class Main {
static void introduce() {
System.out.println("はじめまして!");
System.out.println("プログラミングを勉強中です。");
System.out.println("よろしくお願いします!");
}
public static void main(String[] args) {
introduce();
}
}
実行結果:
はじめまして!
プログラミングを勉強中です。
よろしくお願いします!
複数行の処理も、1つのメソッドにまとめられます。
introduce() と呼ぶだけで、3行のあいさつがまとめて実行されるんです。
「処理をまとめる」感覚をつかもう
ここまでの例を見て、メソッドの感覚がつかめてきたでしょうか?
メソッドは、「よく使う処理に名前を付けて、ボタン化しておく」 イメージです。
- 区切り線を引きたい →
printLine()を押す - 自己紹介したい →
introduce()を押す
一度ボタン(メソッド)を作っておけば、あとは押すだけ。
中で何行処理していても、呼び出す側は名前を1つ書くだけで済みます。これがメソッドの気持ちよさなんです!
voidじゃないメソッドもある?
ここまでは void、つまり「実行するだけ」のメソッドを見てきました。
でも、実は メソッドには「結果を返してくれる」タイプもある んです。
例えば「2つの数字を足し算して、その答えを返す」みたいなメソッド。
// こんなことができるメソッドもあります(次回詳しく!)
int result = add(3, 5); // resultに 8 が入る
「えっ、なにこれ?さっきと書き方が違う!」と思いましたか?
そうなんです。これには 「引数(ひきすう)」 と 「戻り値(もどりち)」 という、メソッドをさらに強力にする仕組みが関わっています。
これらは次回の記事でじっくり学んでいきます。今日は「voidは実行するだけのメソッド」とだけ、しっかり覚えておいてくださいね!
それでは、ここまで学んだメソッドを使って、実際にプログラムを作ってみましょう!
実践: メソッドを使ったプログラムを作ろう
ここまでで、メソッドの基本はバッチリです!
ここからは、メソッドを使った「ちょっと実用的なプログラム」を作ってみましょう。
「メソッドって便利だな〜」と実感できるはずです!
例1: 繰り返しと組み合わせる
メソッドは、これまで学んだ繰り返し処理とも組み合わせられます!
public class Main {
static void greet() {
System.out.println("こんにちは!");
}
public static void main(String[] args) {
// greetメソッドを5回呼び出す
for (int i = 0; i < 5; i++) {
greet();
}
}
}
実行結果:
こんにちは!
こんにちは!
こんにちは!
こんにちは!
こんにちは!
for文の中でメソッドを呼べば、何度でも繰り返し実行できます。
「変数 + 繰り返し + メソッド」と、これまで学んだものがどんどん繋がっていくのを感じませんか?
例2: 複数のメソッドを組み合わせる
最後に、複数のメソッドを使ったプログラムを見てみましょう。
public class Main {
static void showTitle() {
System.out.println("☆☆☆ ようこそ! ☆☆☆");
}
static void showMessage() {
System.out.println("今日も一日頑張りましょう。");
System.out.println("無理は禁物ですよ!");
}
static void showFooter() {
System.out.println("--- またね! ---");
}
public static void main(String[] args) {
showTitle();
showMessage();
showFooter();
}
}
実行結果:
☆☆☆ ようこそ! ☆☆☆
今日も一日頑張りましょう。
無理は禁物ですよ!
--- またね! ---
main の中を見てください。
showTitle();
showMessage();
showFooter();
たった3行ですが、「何をしているか」が一目でわかりますよね。
「タイトルを表示して、メッセージを表示して、フッターを表示する」と、まるで文章を読むように処理の流れが追えるんです。
これがメソッドの大きな魅力の1つです!
練習問題: 自分で作ってみよう!
自己紹介プログラムを作る
ヒント: 名前・趣味・意気込みを表示するメソッドを、それぞれ作ってみましょう
プログラムに正解はないのでコンソールに表示できることを「ゴール」としましょう!!
自由に作って楽しんでみてくださいね!
うまく動かなくて失敗しても大丈夫です!
書いてみることがすごく大切です!
動かないときは一つずつゆっくり書いてみましょう!
次に学ぶべきこと
長い間、お疲れ様でした!
今日は、メソッドの基本を学びましたね。
今日学んだこと
- メソッドとは何か(処理をまとめて、何度も使い回せる仕組み)
- メソッドの定義と呼び出し方
- void(戻り値なし)メソッドの使い方
- メソッドを使った実践的なプログラム
- よくあるエラーと解決方法
これで、コードを「処理のかたまり」ごとにスッキリ整理できるようになりました!
これから何をすべきか
これからは、たくさん書いて動かすことが一番の勉強です!
自分で好きなメソッドを作って、どんどん呼び出してみてください。
失敗しても大丈夫。何度でもやり直せます。
これまで学んだこと
ここまでのJava入門シリーズで学んだことを整理すると:
変数 + if文 + 繰り返し + 配列 + メソッド
これだけのものが、もう手元に揃っています。
特にメソッドは、これから先プログラムが大きくなればなるほど、なくてはならない存在になっていきます。
最初に少しお話しした通り、僕も今ではメソッドなしの開発は考えられません(笑)。
ここまで本当によく頑張りましたね!
次のステップ: 引数と戻り値を学ぼう
次は、メソッドをさらに強力にする 引数(ひきすう) と 戻り値(もどりち) を学んでいきます!
今日のメソッドは「決まった処理を実行するだけ」でしたよね。
次回学ぶと:
- メソッドに 値を渡せる(例: 名前を渡して、その人にあいさつする)
- メソッドから 結果を受け取れる(例: 計算結果を返してもらう)
この章の途中でチラッと出てきた、これですね:
int result = add(3, 5); // resultに 8 が入る
「えっなにこれ?」と思ったあの仕組みの正体を、次回じっくり解き明かしていきます!
焦らず、一緒に頑張りましょう!
まとめ
お疲れ様でした!今日学んだことを振り返ってみましょう。
今日のポイント
✅ メソッドは、処理をまとめて何度も使い回せる仕組み
✅ メソッドは「定義」して「呼び出す」ことで使える
✅ void は「実行するだけ(値を返さない)」メソッドの印
✅ 呼び出すときは メソッド名(); と書く
✅ 定義はmainの外、呼び出しはmainの中
メソッドを覚えると、プログラムがグッと読みやすく、書きやすくなります。
この調子で、次のステップに進みましょう!
次に読むべき記事
次は、引数と戻り値を学んで、メソッドをもっと自由に使いこなせるようになりましょう!
- Java入門 〜メソッドの引数と戻り値をマスターする〜(5月~6月公開予定) メソッドに値を渡したり、結果を受け取ったりする方法を学びます。
前回・関連記事
- Java入門 〜配列でデータをまとめて管理する〜
前回の記事です。たくさんのデータをまとめて扱う方法を学びましたね! - Java入門 〜繰り返し処理をマスターする〜
for文とwhile文で、同じ処理を繰り返す方法を学びました! - Java入門 〜if文で条件分岐をマスターする〜
条件によって処理を変える方法を学びました!
質問や感想をお待ちしています!
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また、「メソッドがわかりました!」の報告も大歓迎です。一緒に喜びたいです!
それでは、次の記事でお会いしましょう!

